Linageが面白い。

Linage

 碁盤を使った二人零和有限確定完全情報ゲームであるLinageとそのヴァリアントルールであるRed Linageが面白かったので紹介する。このゲームの作者は以前紹介したQuintenの作者であるLuis Bolaños Muresさんである。

 ルールは次のように解釈して遊んだ。(和訳ではないため、ルールはBGGのDescriptionにあるルールをご参照ください。)


Linageは2人用の有限領域ゲームである。2人のプレイヤーはそれぞれ、縦と横を担当する。初期状態は石が置かれていない正方格子(盤)の格子点(点)に石を置いていく。

どちらのプレイヤーからもゲームに使う一色の石の碁笥に手が届くようにしておく。

定義

  • リージョンとは、縦横に隣接する一塊の空き点からなる集まり。
  • ラインとは、縦又は横に連続して存在している3つの空き点の集まり。
  • 横ラインが含まれていないリージョンは縦プレイヤーが所有する。
  • 縦ラインが含まれていないリージョンは横プレイヤーが所有する。
  • どちらのプレイヤーにも所有されていないリージョンはどちらのものでもないフリーリージョンである。

遊び方

 縦プレイヤーから始めて、その後交互に行う。自分の番になったらパスをするか、石をフリーリージョンに1個置く。常に全てのリージョンは少なくとも1つのラインを含んでいなければならない。

 両プレイヤーが連続してパスした時ゲームが終了する。得点を数える。得点は自分が担当する縦か横のリージョンの空き点の和である。後述のコミを横プレイヤーの得点に加えて、得点が大きい方が勝ち。

コミ

コミはゲーム終了時に横プレイヤーの得点に加えられる数である。ゲームが始まる前、最初のプレイヤーがコミの大きさを決める。コミは引き分けを避けるために、nを正の整数として、n + 0.5の形にすることをお勧めする。


 

 コミをどのぐらいの大きさにすれば良いか見当がつかなかったので最初は当てずっぽうに決めていたが、途中から縦横を交代してもう一回プレイするようにした。

 2,3回プレイすれば面白味を感じられるするめ性は低い面白いゲームだった。今はフリーリージョンなのに一手入れると縦横ラインともできなくなってしまう、いわばセキの形もできた。この作者のルールはエレガント(時に難解)なので、あえてセキの記述をしなくても問題ないようにできているようだ。

 ヴァリアントのRed Linageは次のように解釈して遊んだ。


自分の番になったらパスをするか、黒石か赤石をフリーリージョンに1個置く。

リージョンの価値は、リージョンの点の数 x リージョンに縦横で隣接している赤石の数である。

あなたの得点はあなたが所有しているリージョンの価値の和である。

他は普通のLinageと同じルールである。


 自分のリージョンが赤石に縦横で隣接していなければ、リージョンの価値は、リージョンの点の数 x 0となり、0になってしまう。こちらのルールの方が、ドキドキ要素が増して楽しめた。

Red Linage

赤石がなく、白石で代用した。

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