トグーズ・クマラックの紹介

 皆さんこんにちは。初めてアドベントカレンダーの記事を書きます。
 今日はトグーズ・クマラックというカザフスタンの伝統ボードゲームを紹介します。カザフスタンではТоғызқұмалақと書くそうです。マンカラ系のアブストラクトゲームです。
 まず、僕が遊んだルールをご紹介します。

用具

  • 
トグーズ・クマラックボード…1個
  • 玉…162個

準備

 トグーズ・クマラックボードに18個ある小さいくぼみのそれぞれに玉を9個ずつ入れる。

目的

 相手よりも多く自分のカザンに玉を入れたプレイヤーがゲームに勝利します。
自分と相手の玉が同数の場合は引き分けです。

プレイ

 プレイヤー達は交互に手番を行います。自分の手番になったら、自分側かつ玉が入っている小さいくぼみを1つ選びます。そこにある玉を全て取ります。
 選んだ小さいくぼみに玉が2つ以上あった場合、玉を全て取って空になった小さいくぼみに1個落とし、反時計回りで順に隣の小さいくぼみにそれらの玉を1個ずつ落としていきます。
 例:図の5番の小さいくぼみに9個の玉が入っていました。この小さいくぼみを選びました。まず玉を全て取り、5, 6, 7, 8, 9, a, b, c, dの小さいくぼみに1つずつ玉を落としていきます。
 選んだ小さいくぼみに玉が1つしか入っていない場合は、その玉を反時計回りで隣の小さいくぼみに落とします。
 例:図の9番の小さいくぼみに1個の玉が入っていました。この小さいくぼみを選びました。玉をaに落とします。
 最後に玉を落とした小さいくぼみが相手側で、かつその小さいくぼみにある玉の数が偶数になった場合、それらの玉を全て取り、自分のカザンに移します。
 最後に玉を落とした小さいくぼみが相手側で、かつその小さいくぼみにある玉の数が3個の場合、それらの玉を全て取り、自分のカザンに移します。そして、その小さいくぼみは自分のトゥズディック(カザフスタン語で神聖な場所)が作られます。ただし次の条件に当てはまる場合は、トゥズディックは作られません。

  • 自分のトゥズディックが既にある場合。
  • トゥズディックを作ろうとしている小さいくぼみが相手の最後の/右端の/iの小さいくぼみだった場合。
  • 相手のトゥズディックと対象の位置にある小さい窪みの場合。(3に相手のトゥズディックが作られている場合、cにトゥズディックを作ることができません。)

 これらの手をプレイすることはできますが、トゥズディックは作られません。
トゥズディックに落とされた玉は、全てそのトゥズディックの持ち主のカザンに移されます。

ゲームの終了

 自分のターン中に自分側の小さいくぼみに玉が無い場合、相手が残っている玉を全て相手自身のカザンに移動させ、ゲーム終了です。

ルールは以上です。

どうやって遊んだか

 まず、卵パックを流用すれば下側とふたで20個のくぼみがあるから、あとはビー玉を買えば遊べるぞ!と思いましたが、常に小さいくぼみにある玉の数が偶数か奇数か判らないといけないので、遊べませんでした。

 次にカザフスタンのオンラインスポーツ用品店にトグーズ・クマラック用具の在庫があるのを見つけました。しかしカザフスタン語でしか書いていないため、海外発送してくれるのかわからず、入手できなくて遊べませんでした。

 今度は木の板を削ってトグーズ・クマラックボードを作ろうとしましたが、電動トリマーで2回もキックバックをくらい、怪我が怖くなって断念したので、遊べませんでした。

 もう手段を選ばず遊んでやるぞと思いました。近所の100円ショップに材料探しに行ったところ、ちょうどよい用具が見つかりました。

水筒用のアイスバー製氷皿です。これとビー玉を買えば遊べます。


みかんはトゥズディックです。

igGameCenterでも遊べます。
対戦相手募集中です。

 BGGのトグーズ・クマラックはこちら。YouTubeには世界大会の映像など様々な動画がアップロードされ、ポピュラーなゲームであることがわかります。

 するめゲームなのでお正月にじっくり遊ぶにはもってこいです。皆さんも遊んでみてください。

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第5回ゴールデンシティーボードゲーム会

Fastrack

 複数人と複数回プレイした。ディスクのコントロールを上げるには、ゴムが張っている方向に対して、ゴムの撓ませ始めから垂直に保ちながら撓ませれば良いのではないかと思った。垂直でない状態で撓ませると、ディスクの左右のゴムの張力が釣り合わなくなっているようで、それによってディスクが曲がって飛のかもしれない。

 ディスクを弾こうとしたまさにその瞬間、対戦者によるディスクが穴を通ってこちら側に到達し、自分が弾こうとしているディスクに当たった場合にどうする?どかす?そのまま2個弾く?5ストロークで勝利できるようになりたい。

Dragon Delta

 はじめに回り道することによって全くマークされなかったこと、ゲーム終了前のプロットがうまく噛み合ったことによって勝利した。プロットしたアクションを無駄なくはたらかせることは難しいがうまくいくと楽しい。

Bring Your Own Book

 ゲームを持ってきてくれた人が持ってきてくれた本で皆プレイした。僕は読んだことがある村上龍著希望の国のエクソダスでプレイした。好きな作品を良いセリフ探しのためにパラパラめくると、またその本を読みたくなってくるのである。愛と幻想のファシズムも読み返したくなった。

 さっき見つけたフレーズが今のお題にぴったりなのに、どこに書いてあったかわからなくなってもどかしいので、使っていない指をしおりがわりにいろいろなところに挟もう。でもそうすると本がちょっとめくりにくい。

Baltimore & Ohio

 18xx系の線路タイルをキューブに変えて簡素化したゲーム。

 6人でプレイした。18xx系ゲームは株取引と線路タイル配置に慣れを要するが、Baltimore & Ohioは線路敷設がシンプルで株取引のルールの把握に専念することができ、18xx系ゲーム入門にちょうど良いかもしれない。

 しかし、どこの都市に向けて何本線路を引くか、何台の機関車を買うかなどよく考えて計画的にアクションをしなければ会社が発展していかなかった。逆転不可能そうな大差がついたため途中終了することになった。ぜひ再挑戦したい。(拡張もあるし。)

 あと、サマリーを作りました。

Pent up

 「対戦者に上に乗ってもらいたい、そうすればその上に置けるから。」とか、「上に乗らせないようにはこうおけばいい。」とか、ピースの塊の状況によって考え方を変える必要があり奥が深い。

 相手の残りピースの形をうまく活用した置き方ができると嬉しいが、そのようにうまくいっても勝つのはなかなか難しい。

 旅行にこのゲームだけ持って行き、普段より一つの作品を長めに遊ぶのにちょうど良いゲームだと思う。よく噛んで旨味を味わいたいするめゲーム。

Belratti

 贋作画家Belrattiの絵がお題にストライクすぎて難しい。絵が写実的だと思った。もうちょっといろいろな解釈がしやすい絵だったらどうなるかなぁと思った。

ノルウェージャンホイスト

 手札が無くなると相手にコントロールされやすい。

ナポレオン

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Yoddアブストラクトゲーム

igGameCenterというアブストラクトゲームをプレイできるウェブサイトでnestorgamesのOmegaというゲームをプレイしようと卓を立てていた。そこにゲームをデザインしているというスペイン人がやって来て、彼が創作した2人用のYoddというゲームをプレイすることになった。これが結構面白かった。

ルールを説明を記すのでigGameCenterで遊んでほしい。

ゲームの目的
自分が受け持った色のグループの総数が相手の色のグループの総数よりも少ない状態でゲームを終えること。
グループとは隣り合う同じ色の石の集合のことで、石1個もひとつのグループとみなす。

プレイ
黒を受け持ったプレイヤーからゲームを始める。交互に手番を行う。自分の番になったら白か黒の石を1つか2つヘックスの盤面の目に置く。(白石1つ、黒石1つでもよい。)黒の最初の手番では石を1個しか置けない。

このとき、盤面の白と黒のグループの総数が奇数の状態で手番を終えるように置かなければならない。と言っても、盤面の石のグループの総数を数えておく必要はない。新たにグループを作る置き方、または2つのグループが合体する置き方をした場合、偶奇が入れ替わる。

自分の手番に1個目の石を置いて盤面の石のグループの総数が偶数になったら、2個目の石は偶奇が入れ替わる置き方をしなければならない。

自分の手番に1個目の石を置いて盤面の石のグループの総数が偶数になったら、2個目の石を置く場合、偶奇が入れ替わらない置き方をしなければならない。

3つのグループが合体する場所に石を置く場合、偶奇は変わらない。

ゲームの終了と勝利
両プレイヤーが連続してパスしたらそこでゲームが終了し、その時点で、グループの数が少ない色を受け持っていたプレイヤーが勝利する。

というゲームである。詳しいルールはBGGから英語のルールをダウンロードできるし、igGameCenterで見ることもできるので参照してほしい。

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YouTube金属工作系チャンネルガイド

YouTubeでよく見る金属工作系チャンネルを紹介します。

  1. myfordboy
    イギリス製ホビー向け旋盤(myford ML10)とフライス盤(RAGLAN)を使ってブリティッシュスタイルのモデルエンジニアリングを教えてくれます。機械加工動画だけではなく、アルミ鋳造の動画も多数あります。
  2. Clickspring
    置き時計を製作するプロジェクト。メイカームーヴメントの影響を受けていそうなアーティスティックな映像が魅力的です。鋼材を丁寧に研磨して、熱により青色に変色させるブルーイングの動画は見応えがあります。さらに動画中のナレーションが全て文字起こしされているので、英語がよく聞き取れなくても心配ありません。
  3. This Old Tony
    サムネイルは息子か?この子がいろいろなものを作っているという設定が動画内で見られます。後述のStefan Gotteswinter氏を動画内でからかっています。怒られないよう気をつけてほしいものです。CNCルーター製作動画と動画を貼付けたボーリングヘッド製作動画が特に見応えがあります。
    Schaublin13フライス盤がかっけーんだよなー。
  4. Stefan Gotteswinter
    趣味の金属工作をする上であると便利そうなアイテムを次々と自作する動画が多数あります。きさげも自身でやっているので、何でもやろうと思えばできるのだなぁと考えさせられます。
  5. Keith Fenner
    アメリカ合衆国マサチューセッツ州コッド岬にある鉄工所の動画。船に関する部品が専門のようです。ふれ止めを使った長いワークの加工が参考になります。
    Keith Fennerさんはひげを三編みにしています。
  6. Abom79
    Adam Booth氏のチャンネル。魅力はなんといっても豪快な重切削!片肉で数mmはイッています。 チャンネル全体を通して、ビッグなワークを加工します。時々、ワークショップの裏に置いてあるグリルの動画もアップロードされます。

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歯車列の減速比計算(幾何学的な方法)

歯車列の減速比計算が劇的にラクになる方法を本の中で見つけたので、忘れないように記事にしておく。(これを説明するウェブページが見当たらなかったのでGIFアニメも作っておく。)

平歯車を使うと、軸の回転方向を変えたり、回転速度を変えたりすることができる。歯車列のある歯車と、別の歯車が同じ方向に回るか、反対方向に回るか考えるのは簡単だ。ある歯車が回転しているとき、それにかみ合っている歯車は回転方向が反対になる。従って歯車Aにかみ合っている歯車Bは歯車Aと反対方向に、歯車Bにかみ合っている歯車Cは、歯車Aと同じ向きに回る。

しかし、回転速度の比率、減速比を計算するのは面倒だ。(簡単なやり方があるのかもしれないが、知らない。)それを計算するには、歯車列を構成する歯車ひとつひとつの減速比を動力が伝わっていく順番に従って(歯車列を構成する歯車の数-1)回の計算が必要だ。

機械設計という本に、この煩わしい計算をしなくても減速比を知ることができる方法[1]が書いてあった。鉛筆と定規とコンパスがあれば、頭を使うこと無く減速比を計算できる。これを考えた人は賢いなぁ。

まず次の図を見ると分かりやすいと思う。一番左の円から歯車A, B, C, Dのピッチ円とする。歯車B, Cは歯数が異なる歯車が同軸上に固定されている歯車だ。(ミニ四駆世代ならば、青色と黒色の歯車だ。)歯車A, Bのピッチ円の共通接線を適当な長さで引く。図では、下向きになっている。そうしたら歯車Aの中心からその共通接線の端まで線を引く。次に接線の端から歯車Bの中心を通るようにして、歯車B, Cのピッチ円の共通接線と交わるところまで線を引く。これを繰り返す。

この作業が終わったらいよいよ各歯車の回転速度を図にかくステップに移る。

適当な点(図では歯車列の右側に配置した。)をかき、そこから歯車Aの回転速度の長さを持つベクトルnAをかく。そうしたらnAの終点を通り、かつ、歯車A, Bのピッチ円の共通接線の端と歯車Aの中心を結ぶ線と平行な線をnAの法線と交わる点まで引く。今度はその点を通り、かつ、歯車Bの中心を通るさっき引いた線と平衡な線を、nAの始点側を延長した線と交わるところまで線を引く、そして、そこを終点として、nAの始点からベクトルを引き、nBとする。これら2つのベクトルの長さの比が減速比になっているので、歯車列の最後の歯車のベクトルまで作図すれば、歯車列の最初と最後の歯車の減速比が分かる。ベクトルの方向が反対ならば回転方向も反対になっている!

15

点に名前を付け忘れて図を作ってしまったので、文章で説明するのが難しい。次のGIFアニメを見れば分かると思う。下付き文字が上付き文字になってしまうなぁ…←<sup>を<sub>に変えたら直った!

gearratio

[1] 機械設計編纂委員会, 機械設計, p.463, 槇書店 , 1961.

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モーションコントロールカメラ製作計画

工作機械を家に導入した動機のひとつにコマ撮りアニメの人形の関節を作るということがあった。いざ工作機械を導入するとなると、安い物ではないため吟味することになり、結果的に、大きな加工対象を精密に加工できる機械を選んだ。このため、人形の関節以外のものも作れるようになった。

せっかくコマ撮りアニメを作るならば、完成度が高いものを作りたい。そして、人形の関節を製作するにとどまらない機械が手に入った今、モーションコントロールカメラを作ろうと思い立った。これは2016年3月頃だったと思う。中古で買ってきたミリングマシンの調整にめどが立った頃だ。

一眼レフカメラを搭載できるタイプで、かつ、小型のモーションコントロール機器はKesslerとDitoGearという会社のものがあることが分かった。カメラのパン、ティルト、スライド、ピントリング、ズームリングの5軸をコントロールできるモデルはどちらの会社のものも高価で、Kesslerは100万円、DitoGearは60万円以上だった。

何かを作るのに上流工程にさかのぼりたくなるのは自分でも気がついていて、友達には「遠回りするね。」などと言われるが、やりたいのだからしょうがない。自分で作れば60万円はかからないだろうし、既製品より手になじむ道具が作れるかもしれない。こうしてモーションコントロールカメラを作ることになった。

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物語の作り方について

 コマ撮りアニメを作りたい。NHKで昔放送していたデジスタを見てからコマ撮りアニメを撮りたいと考えていた。当時、音無しのGIFアニメは作ってみたが、本格的なアニメを作るにはランチボックスと呼ばれる画像編集機械またはコンピューターと画像編集ソフト、人形の骨格などをそろえる必要があって、子供にはお金がかかりすぎると知った。

 現実では動かない物が画面の中でならば動かせること、また、そうするための作業が面白そうだというのが動機だと思う。だから、伝えたいメッセージがあって、それを伝える手段としてアニメーションを作りたいという、一般的に好ましい(?)動機ではない。よって、伝えたいメッセージは無かった。(実はすでに自分の中にあったかもしれないが、まだ発見していなかった。)

 作るからには単に物体が動いている無味乾燥な映像を作るよりは、物語を作りたいと思った。本屋さんのシナリオ創作法教授本の棚で立ち読みしてみたが、やはり伝えたいメッセージが先に無ければ、どうやってもうまくいかないかもしれないという考えからそれらの方法論の本は買わなかった。

 「何か伝えたいメッセージは無いかな。」などと考えて過ごしていたが、相当シンプルなメッセージでないとコマ撮りアニメでは表現できないかもしれないと思って、余計難しいなと感じていた。そんな時、Twitterのタイムラインでショートショート連作創作ワークショップというのを見つけた。いつも面白いイベントをやっている荻窪のブックカフェ六次元で催されるワークショップだった。当時(2016年4月頃)は知らない人に出会ったり、新しいことを始めたい気分の頃だったので、早速申し込んだ。

 そのワークショップでは、作家である講師がショートショートを作る際の「ナンセンスな形容詞付きの名詞」を発想する方法を教わった。明和電機のおかしな発想法にも似ていた。何か物語を作るときはそんな「ナンセンスな形容詞付きの名詞」から話をふくらませ、やがて自分の伝えたいメッセージをのせて、ブラッシュアップし仕上げるのかもしれないなと思った。

 ゴールデンウィークには、静岡で行われるふじのくに⇆せかい演劇祭に観劇しにいくのがここ数年の習慣だ。そこで、アルツハイマーの老人の記憶が失われていく悲しいお話の劇を見た。てっきり、「アルツハイマーの老人の記憶が失われていくことは寂しい。」というメッセージを伝えるために、作った作品なのだと思っていたが、違った。終幕後に催された脚本家でもある出演者のインタビューで、劇中に登場する「動物のように動くテント」という存在感はあったが、メッセージとは直接関係しない、いわば馬など他の動物でも良さそうなものを初めに思いついて、その後に、アルツハイマーの老人の話にしようと決まったようなのだ。この発想過程は、前述の好ましい創作の動機とはまるで違う。こういう作り方でも、いいんだということを知って、大いに励まされた。僕の動機も不純じゃないかもしれないので、やってみようと思った。

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